シャドーITとは?見えないリスクを可視化する方法

PentaTrail編集部··3分で読める
目次

シャドーITとは

シャドーITとは、企業のIT部門が認知・管理していないITサービスやデバイスの利用を指します。部門ごとに独自に契約したSaaSサービス、開発チームが作成したテスト用サブドメイン、元従業員が残したクラウドリソースなどが代表的な例です。

Gartnerの調査によると、企業が把握しているIT資産は全体の**わずか30-40%**にすぎず、残りの60-70%はシャドーITとして管理の外にあります。

シャドーITが生まれる原因

業務効率化の追求

従業員が「公式ツールでは不便」と感じ、独自にクラウドサービスを契約するケースが最も一般的です。承認プロセスの煩雑さがこの傾向を加速させます。

M&A・組織再編

企業の合併や買収により、旧組織のドメインやサーバーが引き継がれないまま放置されるケースは少なくありません。管理者不在のまま稼働し続けるこれらの資産は、攻撃者の格好のターゲットです。

開発チームの迅速なデプロイ

DevOpsの浸透により、開発チームが独自にクラウドリソースを作成する速度がIT部門の管理速度を上回っています。テスト環境やステージング環境が本番のセキュリティポリシーを適用されないまま公開されるケースも珍しくありません。

リモートワークの普及

在宅勤務の広がりにより、従業員が個人デバイスや非公認のクラウドストレージを業務に使用するケースが増加しています。

シャドーITのリスク

データ漏洩

管理されていない SaaS サービスに業務データを置くと、機密情報の漏洩リスクが生じます。アクセス制御の設定が不十分なまま運用されるためです。

コンプライアンス違反

個人情報や機密データが非認可のサービスに保存されることで、個人情報保護法やISMS等の規制に違反するリスクがあります。

攻撃面の拡大

攻撃者は組織が認識していない資産を標的にします。パッチが適用されていない古いサーバーや、デフォルト設定のまま放置されたサービスは、侵入の入り口になります。

インシデント対応の遅れ

資産が把握されていないため、セキュリティインシデントが発生しても検知・対応が遅れます。影響範囲の特定にも時間がかかります。

ASM によるシャドー IT 対策

ASM(Attack Surface Management) は、シャドー IT の可視化に最も効果的なアプローチです。CTEM フレームワーク全体での位置付けは CTEM とは を参照してください。

1. 外部からの資産探索

組織のドメイン名を起点に、関連するサブドメイン・IPアドレス・ポート・使用技術を自動的に探索します。IT部門が把握していない資産も、攻撃者と同じ視点で発見できます。

2. 継続的な監視

一度きりのスキャンでは不十分です。新しいシャドーITは日々生まれています。継続的な監視により、新たに出現した資産をリアルタイムに検知します。

3. リスクの自動評価

発見した資産に対して、脆弱性の有無やセキュリティ設定の不備を自動的に評価します。優先順位付けには TER バンド(S/A/B/C/D)が有効で、限られたリソースを効果的に配分できます。

4. 変更の追跡

資産の追加・削除・変更を時系列で追跡することで、いつ・何が変わったかを把握できます。未承認の変更を早期に検知し、対応できます。

まとめ

シャドーITは現代の企業にとって避けられない課題です。しかし、ASMを活用することで「見えないリスク」を可視化し、管理下に置くことが可能です。

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