CTEMデータをMCPでAIエージェントに繋ぐ:自社の攻撃面をAIに聞く

PentaTrail編集部···5分で読める
目次

「うちで今いちばん危ない脆弱性は」「先週、新しく増えたホストは」。ダッシュボードを開いて画面をたどらなくても、AI に普通の言葉で聞けば答えが返ってきます。

答えの元になるのは、自社の最新の攻撃面データです。仕組みと、できることと、守りの掛かり方を順に見ていきます。

01 / 画面をたどらずに、自社の攻撃面へ普通の言葉で問える

鍵になるのは MCP(Model Context Protocol)で、AI アプリケーションと外部のデータをつなぐ共通の口にあたります。PentaTrail はこの口に対応した遠隔サーバーを用意しました。

AIエージェントから自社のCTEMデータへ問い合わせる流れの図。利用者が普通の言葉でたずねると、AIエージェントがMCPの口を通してPentaTrailの遠隔サーバーへ問い合わせ、自社の最新の攻撃面データから答えが返る

図1:問いから答えまでの経路

深掘り:統合コードを書かなくてよい

これまでは API の仕様を読み、認証を実装し、応答を解析するコードを書く必要がありました。繋ぎ先の URL を1つ登録して承認を押すだけで済むようになったのが、MCP の効いているところです。

02 / 繋ぎ方は、URL を 1 つ登録してブラウザで承認するだけ

お使いの AI エージェントに遠隔サーバーとして https://api.pentatrail.co/mcp を登録します。接続が始まるとブラウザが開くので、その接続でできることを読んでから承認します。

接続の3ステップの図。AIエージェントに遠隔サーバーのURLを登録し、ブラウザが開いたら接続でできることを読んで承認し、自社のドメインで最優先の脆弱性を聞いてみる

図2:登録・承認・最初の質問という 3 ステップ

深掘り:道具ごとの説明は道具の側が持っている

どの道具がどんな引数を取るかは、外部ツールが接続時に受け取る一覧が正本です。道具ごとの使い方と、返ってくる失敗の一覧はMCP サーバーの案内にまとめてあります。

03 / 使えるのは 16 本の道具で、読みが 10、書きが 6

一覧や要約を取る読み取りの道具が10本、資産の分類やタスクの操作を行う書き込みの道具が6本あります。これに繋ぎ込み用が1本加わる形です。

MCPで使える道具の内訳の図。読み取りの道具が10本で一覧や要約を取り、書き込みの道具が6本で資産の分類やタスクの操作を行い、これに繋ぎ込み用が1本加わる

図3:読み 10 本と書き 6 本、加えて繋ぎ込み用が 1 本

深掘り:繋ぎ込み用の道具が別枠にある理由

ctem_list_my_contracts は、自分がどの契約に所属しているかを返す道具です。複数の契約に所属しているときに、他の道具へ渡す識別子を調べるために使います。CTEM のデータを読み書きするわけではないので、16本とは別の集合に置いてあります。

04 / 通常の利用と同じ守りが、そのまま掛かる

AI エージェント経由でも、画面から使うときと守りは変わりません。見えるのは自社契約のデータだけで、そこは行レベルセキュリティが押さえています。

AIエージェント経由のアクセスに掛かる3つの守りの図。契約に紐づくので他社のデータには届かない、ブラウザでの承認なので手元に秘密を書き込まない、短い時間に呼びすぎたときは断って再開できる時刻を返す

図4:経路が変わっても、掛かる守りは同じ

深掘り:承認はいつでも取り消せる

接続はブラウザでの承認で成立するので、外部ツールの設定に資格情報を書き込む必要がありません。承認は管理画面から取り消せて、取り消したツールからは何も読めなくなります。手元に秘密が残らない形にしてあるため、取り消しがそのまま遮断として効きます。

05 / 効くのは、その場の問い合わせ・状況の要約・報告の下書き

同じ構造の作業を繰り返している場面ほど、効き目は大きいはずです。毎週ほぼ同じ形の定例レポートは、数値を取らせて下書きさせる余地が大きいところです。

AIエージェント経由の3つの使いどころの図。その場の問い合わせでクエリ言語を知らなくても情報に辿り着ける、状況の要約で自社データを横断してまとめられる、報告の下書きで数値を取らせて担当者はレビューに集中できる

図5:3 つの使いどころ

自社の攻撃面を AI に聞ける状態は、14日間無料で試せます。

付録:道具の一覧と、始め方

表1:読み取りの道具(10 本)

道具 何が返るか
ctem_list_domains 監視しているドメインと、その実証の状態。ここから始める
ctem_get_domain_overview 資産の件数、脅威検出レベル別の未対処件数、直近の変化
ctem_list_assets 資産の一覧(ホスト・IP・URL・ポート・技術・バケットなどから選ぶ)
ctem_list_findings 所見の一覧。脅威検出レベルの高い順で、既定は未対処のみ
ctem_get_finding 所見1件の詳細と、検知の履歴、紐づく検証の実行
ctem_get_prioritization 危険度の帯・対象ホスト・担当・分類・攻撃経路の要所
ctem_get_validation_state 検証が動いているか、止まっているならその理由
ctem_get_executive_summary スコアの推移と週次の要旨
ctem_list_groups グループと構成員、契約の担当者
ctem_list_tasks 対処すべきことと、その進み具合

表2:書き込みの道具(6 本)

道具 何ができるか
ctem_classify_asset 分類のタグを付ける・外す、管理の区分を決める
ctem_manage_domain 監視するドメインを増やす・所有の確認を求める・監視から外す
ctem_manage_group グループを作る・変える・消す、ホストを割り当てる、利用者を出し入れする
ctem_manage_task 対処タスクを完了にする・差し戻す・状態を変える・担当と期限を決める
ctem_manage_validation 検証を止める側だけ。始める側は画面のまま(ホストの承認と自動実行への同意は画面で行う)
ctem_manage_exclusions 資産を監視の対象から外す、または戻す

始め方の 3 ステップ

  1. お使いの AI エージェントに、遠隔サーバーとして https://api.pentatrail.co/mcp を登録する
  2. ツールが接続を始めるとブラウザが開くので、その接続でできることを読んで承認する
  3. 「うちのドメインで最優先の脆弱性を教えて」と聞いてみる

繋ぎ込み用の ctem_list_my_contracts は上の16本とは別の集合で、所属している契約を調べるために使います。

道具の本数と内訳は、2026年8月17日に PentaTrail の実装を参照して確認したものです。

PentaTrail CTEM/ASMで攻撃面を可視化しませんか?

CTEMフレームワークに基づき、外部攻撃面の発見から脆弱性検証・対応推進までを一気通貫で実現します。

お申し込みはこちら

料金を見る/他サービスとの比較・選び方