
NVDがCVSSの自前採点を絞る:慌てる話なのか
PentaTrail編集部···4分で読める
目次
2026年4月、米国 NIST が運営する NVD(National Vulnerability Database)が運用を変えました。悪用が確認された脆弱性などを優先し、それ以外の大多数には自前で深刻度スコア(CVSS)を付けない、という方針です。
「スコアを見て対応してきたのに、スコアが消える」と聞こえますが、中身を見ると話が違います。順に見ていきましょう。
付録:発表の中身と、実証の線引き
表1:本文で引用した内容と出所
| 内容 | 出所 |
|---|---|
| 優先して採点する3つの対象と、KEV 掲載分の1営業日以内という目標 | NIST の発表(2026年4月) |
| 採番組織が付けたスコアへ委ね、重複しては付けない方針 | 同上 |
| 自前採点が細るなかでも、2025年の CVSS カバー率は9割超 | 民間調査会社の集計にもとづく数字で、公開されたリンクは示されていません |
表2:実証する/しないの線引き
| 扱い | 対象 |
|---|---|
| 実証する | スコアと信号で並べた上位で、遠隔かつ非破壊で確かめられるもの |
| 実証しない | 下位に沈んだもの |
| 実証しない | 破壊的な操作が要るもの、資格情報の先にあるもの |
表3:実証したあとの扱い
| 結果 | そのあと |
|---|---|
| 攻撃成立 | 優先度をさらに上げる |
| 攻撃未成立 | 経過観察へ回す |
能動的に確かめる工程である以上、有効にするかはお客様が決め、実行はいつでも一時停止と再開ができます。
スコアの空白に慌てて別の場所を探し回る必要はありません。重要なものにはスコアが付くので、入口として正しく使い、その先を資産を壊さずに実証する規律のほうが効きます。



