プロダクトアップデート(2026年10月)

PentaTrail編集部··6分で読める
目次

10月は、PentaTrail ASM/CTEMの大幅なリニューアルを行いました。

製品の画面構成を全面的に見直し、AIによる資産の重要度判定、脆弱性への対応要否の判断、担当者への対応促進メールなどを追加しました。また、PentaTrail ASMを無料で利用できるようにし、外部公開資産の把握から具体的な対処まで、より少ない操作で進められるようにしています。

01 / 5つのフェーズを廃止し、3つの入口に再編しました

これまでのPentaTrailは、Scoping、Discovery、Prioritization、Validation、MobilizationというCTEMの工程に沿った画面構成でした。

今回、この構成を廃止し、「外から見えているもの」「いまやるべきこと」「通知」の3つの入口に再編しました。

左の欄の入口の画面。「外から見えているもの」「いまやるべきこと」「通知」の3つが並び、通知には未読の件数が出る

入口 できること
外から見えているもの 外部公開資産・ホスト・脆弱性の一覧、検出履歴、観測状態の確認
いまやるべきこと 対処の優先順位、アタックパス、AI対処ガイダンス、資産のグルーピングと重要度の管理
通知 新しい対処ガイダンスや解消などの通知を確認し、対象の対処ガイダンスへ移動

「外から見えているもの」は観測した事実を確認する画面、「いまやるべきこと」は対応の判断と対処を進める画面です。

「いまやるべきこと」の中は、さらに「脆弱性」と「グルーピング」に分かれます。「脆弱性」ではドメインを選択し、「サマリー」と「対処ガイダンス」を切り替えます。

サマリーでは、対応要・対応不要・直近7日に解消した対処の件数やアタックパスを確認できます。対処ガイダンスでは、対応が必要なものだけでなく、対応不要としたものや解消したものも、それぞれの状態で確認できます。

サマリーの画面。対応要・対応不要・解消(直近7日)の件数と、侵入口・チョークポイント・影響資産をつなぐアタックパス、直すと閉じる件数つきの対処の順位が並ぶ

「何が見えているか」「何をすべきか」「何が変わったか」から必要な情報へ進める構成にしました。

02 / PentaTrail ASMを無料で提供します

PentaTrail ASMを、期間の制限なく無料で利用できるようになりました。

ASMでは、最大3ドメインについて、外部公開資産の発見、脆弱性の検出、検出結果とその根拠の確認ができます。通常の観測頻度は月1回です。

無料のASMで見た資産の画面。登録したドメインの脆弱性・ホスト・IP・ポート・URL・技術の件数がタブに並ぶ

PentaTrail CTEMでは、日次の観測に加え、顧客の環境を考慮した優先順位づけ、AI対処ガイダンス、資産のグルーピングなどを利用できます。

まずASMで外部公開資産を把握し、対処の優先順位づけや具体的な対処支援が必要になったときにCTEMへ移行できます。

無料のASMで「いまやるべきこと」を開いた画面。何から対応すべきかを明確にする機能の説明と、CTEMにアップグレードの釦が出る

詳しい機能と料金は、料金ページをご覧ください。

03 / AIが資産の重要度を初期判定するようになりました

脆弱性の危険性は、ソフトウェアの深刻度だけでは決まりません。同じ脆弱性でも、重要な業務システムと一般的な検証環境では、事業への影響が異なります。

PentaTrail CTEMでは、ビジネスインパクト(BI)の算定方法を変更しました。

従来は、利用者が資産の用途・データ種別・可用性を分類し、その設定に基づいてBIを算定していました。今回の更新では、AIが外部から観測した情報をもとに、資産の重要度を初期判定します。

AIは、検出した製品やサービス、Web画面、URLなどの情報から、重要な業務を担う資産かどうかを判断します。

判定結果は「重要」または「標準」です。「限定的」は利用者が明示的に設定する値とし、AIが勝手に重要度を引き下げることはありません。

判定結果はグルーピング内の「ビジネスインパクト」で確認できます。利用者は値を変更でき、利用者の設定がAIの判定より優先されます。また、必要に応じて「AI判定に戻す」こともできます。

グルーピングのビジネスインパクトの画面。FQDNごとにグループとビジネスインパクトの値が並び、AIが判定した値にはAIの印が付く。値の欄を開くと重要・標準・限定的を選べる

AIによる初期判定は、技術的な危険性と組み合わされ、脅威エクスポージャーリスク(TER)と対処の優先順位に反映されます。

すべての資産を手作業で分類しなくても、資産の重要性を考慮した優先順位づけを始められるようにしました。

04 / 脆弱性への対応要否の判断とAI対処ガイダンスを改善しました

外部から検出された脆弱性が、必ずしもその環境で対応を必要とするとは限りません。

今回の更新では、AIが観測した情報をもとに、脆弱性への対応要否を判断する機能を追加しました。

判断結果は「要対応」「対応不要」「要確認」に分類します。判断に必要な情報が不足している場合は「要確認」として扱います。

AIによる対応不要の判断と、利用者自身がリスクを受容する操作は区別しています。利用者がAIの判断を覆すこともできます。

また、AI対処ガイダンスでは、関連する脆弱性を実際の対処作業の単位にまとめ、影響、対処方針、暫定的な緩和策、対象サブドメインを確認できます。

対処ガイダンスの画面。AIがまとめた対処の一覧から選ぶと、影響と対処方針、対象サブドメインを確認できる

対処ガイダンスの画面も再構成し、デスクトップでは一覧・詳細・対象サブドメインの3つの領域で確認できるようにしました。モバイルでは、一覧から詳細、対象サブドメインへ順に進めます。

脆弱性を検出して終わるのではなく、対応の必要性を調べ、何をどのように直すかまで確認できるようにしています。

05 / 担当者に対処を促すメールを定期配信します

PentaTrail CTEMに、対応促進メールを追加しました。

グルーピングで資産と責任者・メンバーを結び付けると、担当するサブドメインについて、現在対応が必要な対処ガイダンスがメールで届きます。

これまでの「新しい対処ガイダンスが追加された」といった出来事の通知とは異なり、対応促進メールは未解消の対処を継続的に知らせるものです。

まだ対応が必要な項目は、前回のメールに含まれていても、次回のメールに掲載されます。担当者が毎回ダッシュボードを開いて確認しなくても、自分の担当範囲に残っている対処を把握できます。

配信頻度は、毎日・毎週・2週間ごと・毎月・通知しない、から選択できます。初期設定は毎週です。メールの言語も日本語と英語から設定できます。

通知のメール設定の画面。頻度ごとの配信タイミングと、宛先ユーザーごとの関連グループ・関連サブドメインの件数・通知頻度・メール言語・次回配信予定が並ぶ(宛先のメールアドレスはぼかしている)

06 / その他の改善

今回の再設計では、日常の操作や管理画面も見直しました。

項目 主な変更
観測状態 観測済み・観測中・未観測・失敗などの状態と最終観測を確認できるように変更
ドメイン管理 ドメインのタブから直接管理画面に切り替えられるように変更
グルーピング グループ管理・ビジネスインパクト・メール通知の設定を整理
対応不要の所見 「外から見えているもの」にラベル付きで表示し、検出結果を確認できるように変更
対処状況 対応要・対応不要・解消の状態に応じた表示と絞り込み
契約・支払い 無料ASMのプラン表示、CTEMへの申し込み、支払い状況の確認・修正導線を改善
モバイル表示 狭い画面での資産一覧、対処ガイダンス、操作の配置を調整

外から見えているものの画面。ドメインのタブの横にドメイン管理があり、観測状態と最終観測の日時が出る


PentaTrailのサービス詳細を見る

ご不明な点やご要望がありましたら、お問い合わせからお知らせください。

PentaTrail CTEM/ASMで攻撃面を可視化しませんか?

CTEMフレームワークに基づき、外部攻撃面の発見から対応推進までを一気通貫で実現します。

お申し込みはこちら

料金を見る/他サービスとの比較・選び方